ざっくんのブログ

育児休業中の多動男性のブログ(男目線で気づいたことや日々の行動を綴ります)

新しいことを学ぶ時に大事な3つのこと

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ここ最近、知っている人は知っていると思いますが、たまごを作っていました。
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はい、そういう子作り的な意味合いじゃなくて、ガジェット的なたまごです。完成品はこんなやつです。

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これを作る過程で学んだことを振り返ってみたのですが、誰かのためになるかと思って、「新しいことを学ぶ時に大事な3つのこと」としてまとめてみました。よければ見てってください。

目次

そもそも、経緯、やったことの流れ

そもそもなんで作ったのか

Techshop主催の「IoTプロトタイピング講座」に参加し、そのOUTPUTとしてたまごを製作しました。受講期間は約1ヶ月です。集合研修が10/24、10/30、11/20の3日あって、11/25に六本木ヒルズマルシェというものに出展するところで終わります。4人1グループになって製作からプロモーションまでを行います。

なんのためのどんなものなのか

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名称は「happy egg」です。

プロダクト、サービスの目的としては「夫婦のコミュニケーションを円滑にする」というものです。

利用法としては夫婦双方が子機を持っており、「相手へ感謝した」時に子機のボタンを押すと、それに応じてたまごが傾いたり光ったりするというものです。

インテリアオブジェとして置いてあるたまごを、ふとした時に見て「あぁそういえば最近感謝してなかったなぁ」とか感じてくれたらいいなぁと思い作りました。

また、実装まではいきませんでしたが1−2週間に一回たまごの前に行って子機充電&傾きリセットをしなければいけないようにしようとしていました。これは2人同時でなければなりません。意図としては2人でたまごの前に集まって、何かしら日頃話せないことをface to faceで対話して欲しいなぁというものです。

子機を持ったりボタンを押すの面倒だと思うのでホームインテリジェンス的な、google homeとかamazon echoとかとの連携による「感謝の言葉」カウントも視野に入れています。

以下、1ヶ月どんなことしてきたのかのまとめます。

やったことのまとめ

日単位でのやったことや状況を箇条書きしてみます。facebookの投稿なんかも交えながら。
ちょっと細かいので流し読みで大丈夫です。

  • 10/20 研修参加のお誘いをいただく。
  • 10/21-22 参加するかどうか迷う。
  • 10/23 参加を決意、申し込む。
  • 10/24 ★研修1日目、IoT入門、レーザーカッター使用方法など学ぶ。
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  • 10/30 ★研修2日目、アイデア出し、BMC・ペルソナ作成、プロトタイプ作成取り掛かり、チームの共有用Facebookグループ作成。
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  • 10/31 流行りのbluetoothシャッターを100均で見つける。子機にするため購入。ラズパイマガジン購入。
  • 11/1 オンラインで[RaspberryPi3][Pi Zero W][ワイヤー][ブレッドボード]を購入を購入。
  • 11/3 たまごの機構を考える。秋の味覚祭りに一緒に来てくれた友人につきそってもらい秋葉原に行く。ラズパイマガジンに対応する「部品セット」を秋月電子で購入する。
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  • 11/4 ラズパイへRaspbianを入れる。HDMIケーブルがなかったので近くのヤマダ電機に走る。
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  • 11/8 たまごの設計図詳細を書く。
  • 11/9 日中のイベント終了後、秋葉原千石電商でLEDや導線、抵抗など必要(そう)な電子部品を購入する。その足でtechshopに行き、3Dモデリングの方法(Fusion360)を教えてもらいデータを作成→ダンボールでのプロト作成を行う。
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  • 11/12 電子工作部分の回路図を書く。
  • 11/13 Techshopでグループのメンバー1人と打ち合わせ。
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  • 11/14 PLYで半田付けやグルーガンを使った固定など行う。それを見ていた博士(先輩)が電子部品を色々くれる。
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  • 11/16 電池ボックスをもらう。
  • 11/18 半田付けの道具を100均で揃える。LEDの半田付けと、モーターの制御などを行う。
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  • 11/19 Webサーバ、WebAPI、モーター制御などのプログラムを作成。ブラウザからモーターとLEDを制御できることを確認する。
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  • 11/20 ★研修3日目、レーザーカッターの出力と3Dプリンターの出力、電子部品、Webサーバ、bluetoothボタン、全てをつなげて動かす。動く。関係者に向けたプレゼンを行う。たまごがうまく傾かない問題が残ったため、マルシェ出展に向けてたまご下部のカバー製作に着手(ほぼ全部techshopのドリームコンサルタントにやってもらった)
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  • 11/21 別件で訪れたtechshopでカバーの製作状況を確認。たくさんの試作品(失敗したもの)を見る。 www.facebook.com
  • 11/25 マルシェ出展。たまご下部にぴったりはまるカバーが出来上がっていた。wifiの問題やバッテリーの問題等ありながらもなんとか野外で動かすことに成功。
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だいたいこんな感じ。

新しいことを学ぶ時に大事な3つのこと

本題です。ここまで長かったですね。ってことで3つです。

1. 4種類の人を見つける

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4種類ってのは「ハブになる人」「よくわからんけど乗っかってくれる人」「一緒に考えてくれる人」「同志」です。私の場合「見つけた」というより「たまたまいた」って感じなので、別の新しいことを始める時には意識して探してみるともっと早く深く学ぶことができるかもしれないなと思います。

ハブになる人

そもそもこの研修に参加するきっかけになった人がいます。その人は「こんなの作りたいんだけど」みたいな相談をした時にも知ってそうな人に的確につないでくださいました。他にも「こんなイベントやってて面白い人と出会えるかもよ」とかいろんな機会をいただきました。

新しいことを学ぶためにはその「機会」やこの後記載するようないろんな「人」との出会いが必要です。その仲介をしてくれる「ハブとなる人」がいるといろんなことが動き出します

よくわからんけど乗っかってくれる人

秋葉原に電子部品を買いに行く時についてきてくれた人がいます。正直なところ秋葉原は私にとって異世界でしたし、電子パーツ売ってる店なんて亜空間みたいな感じです。「一度入ったら出られない」とか「店員や客にディスられて凹みまくる」とかそんなイメージでした(実際はそんなことなかったです)。

ってことで割とマジで一人で行くのにビビってたので誰かについてきてほしくて。その時は「何を買えばいいのかわからない」「やりたいことを実現するのに何が必要なのかわからない」レベルだったので、行ったところで何か進む確証なんてありませんでした。

そんな状態にもかかわらず「え、行きたいの?じゃこの後行こう」と私が引くくらいフットワーク軽く快諾してくれた人がいました。その人には千石電商秋月電子なんかを一緒に見て回ってもらって、たくさんの抵抗にびっくりしたり、やたら小さい安いモーターに感動したり、ボタンパーツの多様性にびっくりし、押しごごちが気持ちいいのでボタンを押しまくったりしてと、楽しい秋葉原巡りができました。

この日、このことで「電子部品に対する心理的ハードル」が下がり、「どこに何が売ってそうか」の勘所がわかり、いくつかアドバイスしてくれたせいもあって「だいたいどんなものを買えばいいか」のイメージがつきました。

一般的な人は「そんななんのためかもわからんものに、自分の休みの時間を使っていく」みたいなことってしないんじゃないかなぁと思います。けど、新しい世界に飛び込まないといけない私にとってはまさにそんな人が必要でした。

一緒に考えてくれる人

ここでいう「一緒に考えてくれる人」っていうのはコーチとかガイドとかそういうイメージかもしれません。技術的に自分より上の人です。

たまごの作りなんですが、外側はレーザーカッターで切り出したMDFで作っていて、中身は3Dプリンターで出力した樹脂で作っています。ともに3Dデータを作る必要があったのですが、当時やり方が全くわかりませんでした。本当に。

そこで「ハブになる人」に相談をして「一緒に考えてくれる人」を紹介いただきました。(techshopではそういう人をドリームコンサルタントと呼んでいるらしいです。)

その人には、たまごの完成イメージを伝え、「実現方法の案」を出してもらいつつ実際の実現方法を固めていきました。そして実際のソフトの操作方法など含めてサポートしてもらいました。

全く、なんの取っ掛かりもない時って調べ方がわからないんです。いや、もちろん「時間をかければできる」って話はありますけど、時間かけてるうちに混乱して萎えて諦めてってなるのがオチだと思います。これは「実現方法」も「具体的なソフトの操作方法」にも言えることかと思います。

本読んでググって調べて自分でやれよって思いません?でもこれ実際教えてもらったのって1-2時間弱だったと思います。一人で調べながらやってたら膨大な時間がかかる(実質的には途中で諦めるので達成できないこと)が1-2時間で進むんだったら、それはすごく現実的で、素敵なことなんじゃないかと思います。

同志

これは「自分のちょっと先輩」ってイメージです。
具体的には電子工作の素人だったけどいろいろやって簡単な動くものを作った(作ろうとしてる人)が身の回りにいたっていうのと、ネット上に、頑張ってもがいた軌跡を残してくれている人がいたっていうのが私に前に進む勇気をくれました

今できている人にも自分と同じような時期があって、でもそれを乗り越えてできるようになってるってのを見れると、今ぶち当たっている壁を乗り越えようと思う原動力になります。そういう人が身の回りにたくさんいる環境っていいなぁって思いました。

2. 締め切りを設けてがむしゃらにやる

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締め切り

締め切りがないとだらだらやります。長すぎても短すぎても難しいんじゃないかと思います。今回たまたま1ヶ月という期間でしたけど私にはちょうど良かったです。

これより短いと「そんな短期間じゃできない」って諦めるか、できる範囲で落ち着こうとしてしまうのではないかと。

これより長いと「まだ時間はある」といって課題を先延ばしにしてしまいそうです。今回、課題の解決もそうですけど、必要そうな部品や工具を買いに行くのや、試作するのがやたら速かったです。思いついたらその日のうちか次の日には行動していました。このくらいのスピード感だれて続かない気がします。

がむしゃらに

ぶっちゃけていうと「ノッてきたら夜中までやれ」ってことです。3時くらいまでやってた時もありました。techshopは11時にしまるので行った時はだいたい11時まで作業してました。

いつも寝てる時間だから、明日早いから、疲れて集中力が切れてきたからとかいろんなことが思い浮かぶと思うんですが、ノッてきたらその作業が終わるまで、キリがいいとこまで、進んだと実感できるまでやりきったほうがいい気がします。

うまく言えないですが、途中でやめると再開のロスがかなりありますし、進んだ実感がないと「またあの作業の続きかぁ、うまくいかないんだよなぁ」って感じでネガティブな感じになって再開への着手すら危うくなる気がしています。

3. 日頃からちょいちょい色々やっとく

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これはいわゆる「ネットワーキング」みたいな意味合いと「要素技術の習得」みたいな意味合いがあります。
それぞれ1つ1つにはその時点ではあまり意味がないことかもしれない。けど、ある時機会が降ってきて、全てが繋がるような瞬間に出会えるかもしれない。ご縁です。

ネットワーキング

上に書いた通り、新しいことを学ぶ時には「人」が大事だと思っています。一人じゃできないです。なのでいろんな人とつながっているほうがいいなぁと思いました。ただ、これって単に「みーとあっぷぱーてぃ」とかなんかそういう、名刺交換しただけの人じゃダメな気がします。そういう人は発信しても反応してくれない気がします。

私が増やしたほうがいいなぁと思う人は「一緒に何かをやったことがある人」です。プロジェクトでもいいですし、ワークショップを一緒に開催したでもいいですし、ワークショップの中で同じグループになって半日がっつり話したとかでもいいと思います。「ミートアップパーティ」でもその人がやってるっことややりたいこと、自分がやりたいことなんかを話して浅くないところでつながっておくと、ただ名刺交換してちょっと話した程度よりかなりいいと思います。(それでも浅いのでできればそのあと何かを一緒にやった人を増やしたほうがいいと思うけど。)

要素技術の習得

要素技術というかなんというか。今回使った技術って結構広い気がするんですが、Linux部分というか、webサーバ、webapi部分は直前にやってた別プロジェクトで結構がっつりやってました。なのでその辺はかなり考え方やソースを流用、応用できた気がします。

回路図は私はほとんど忘れてましたけどみなさん学校でやってますよね?ちょっと書いたら思い出しました。半田付けも学校でやった記憶ありましたし、会社でもPLYで講習があったので普通にできました。

ビジネス面でも(あんまりうまくいってなかったけど)BMCやペルソナ(共感マップ)は何度かやっていてスムーズに書くことができました。

全く新しいところは逆に言えば3Dモデリング、ラズパイ、電子部品の制御、bluetoothの送受信、それら全体の統合って感じでした。

何を言いたいかというと、いつどんなことが役立つか分からないから機会があればなんでも挑戦して楽しく学んどくといいことがきっといつか起こるよ。ってことです。

最後に

みなさんいかがだったでしょうか?新しいことを学ぶ時に大事な3つのこと。

意図して何か新しいことを学びたいと思う場合や、学ばなければならなくなってやる場合、偶然そういう機会に巡り合って「お、これはやったことなかったけどなんか面白そうだぞ」って思う場合。新しいことを学ぶケースは色々あるかと思います。

人の成長という観点で考えた時に、知識経験を「深める」というのと「広げる」というのがあると私は考えています。本記事の「新しいことを学ぶ」というのは「広げる」側に属しますね。人として成長して、より面白く、より豊かに生きていくには「深める」「広げる」両方必要だと思いますし、そんな人が増えて欲しいなぁと私は切望しています。(だってそのほうが自分も面白いから。)

しかし、この「広げる」って苦手な人が多いんじゃないかなぁと思う今日この頃です。越境というか、今いるところ、できることから外れて、「初心者」「部外者」から始めるというのはやっぱり怖いんじゃないかと思います。そんな「怖さ」「一寸先は闇感」から少しでも解放される人が増えることを願ってこの記事を書いてみました。

今回書いたこの内容がみなさんの「越境」「広げる」「新しいことを学ぶ」に役立つことを祈っております。

ではでは。